ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2018.11.19 17:44ゴー宣道場

明日のライジング

うーんと久しぶりに、ライジングに
「私の『戦争論』論」として
原稿を書かせていただきました。

京都の道場で基調講演した後も思うことが
いろいろあって、言い足りないこともあって、
それらが次々と頭に浮かんでは消え・・・。
(消えたら二度と戻ってこない)。
でもそうして考えるプロセスが楽しかった。
結局のところ、私があれこれ考える事柄など、
すでに「すべて」が『戦争論』に包含されている。
パイオニアがいるって悔しいよなあ。

そして戦後の歩みを思うだに、じいちゃんたちの世代は
すごかったと思う。
陸士や海兵に行って将校になった人はもちろん、
召集されて仕方なく戦場に行った兵士だって、
公を思う気持ちに温度差はあれど、彼らは皆、
それを背負って戦ったのだから。

そのおじいちゃんたちを「すごい」「立派だ」と
思う人は増えてきた。
でもいつの間にか「日本人はすごい」になって、
「日本人である自分はすごい」に変わってきて、
結局は自分にゲタを履かせたいがために
日本軍を称賛するという珍現象が起きた。

逆だろう。
自分は公を背負っているか、それを問え。
簡単にできることではない。
ちなみに政治家になったからといって、
公を背負っているとは限らない。
「私」に流される自分を恥じよ。
そうでなければ、じいちゃんたちの世代の
すごさを真に理解しているとは言えない。
そこは声を大にして言いたい。

それはともかく、ライジングでは
基調講演のまとめ「+α」で論じています。
ぜひご覧ください。
「おまけ」も付けたのですが、こちらも
掲載されるかなあ?

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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